109F フォトショップ・ルーム
「ポートレートレタッチ2」 今回はポートレートレタッチの後編です。 メイク関連の肌調整レタッチが終了したらラインの調整に入ります。 ライティングの関係で、本人の印象とのギャップを埋めていくのですが、 ここで行うのは輪郭や顔のパーツの配置を変更する作業です。 人は見た印象と写真写りの違いには気づいているものの、 どこがどうちがうかわからず、ただ写真写りが悪いとかこんな顔じゃない とか思っているはずです。 そりゃそうです。 記憶にあるのは動きのある中の、自分のいちばんいい角度でいい表情の 瞬間なんですから。しかもその記憶は、そうとう美化されている。 だからレタッチは必要なんですね。 さて、ラインの調整ですが、どこをどうレタッチしたらいいのかは 被写体の特性とライティングや角度で様々ですので 具体的にここをこうするとは言い切れませんが、 顔の筋肉の関係なのか、多くに共通する傾向と言うものはありますので やっているうちにわかってくるはずです。 ラインの調整は、主にゆがみを使って行います。 頬のラインを小顔っぽくちょっとだけシャープにします。 お肉もちょっとたけ持ちあげてもいいでしょう。 全体のバランスに注意してください。 鼻の印象も大切です。幅や位置に気を配りながらわずかに修整をします。 鼻を調整すると、目の位置まで影響してくる場合がありますが、 それは多分やりすぎです。 どこをレタッチするにも、やりすぎは厳禁ですよ。