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「モノクロ変換いろいろ」 カラー写真からモノクロにする場合って、どうしてますか? グレースケールモードにするだけですか? 彩度を落とすだけですか? チャンネルミキサーを使ってRGBバランスをとっていますか? どう使おうが、好みのバランスに仕上がっていればいいのですが、 モノクロにすると顔色が濃くなって嫌だとか、思っているのと違うって方は チャンネルミキサーを使ってみましょう。 まずは、それぞれの特徴です。 そのままグレースケールモードにしてモノクロ写真にすると、 単純に色情報だけを削除することになりますので、 濃度のみとなり、ある意味正確な濃度で表現しているということです。 マンセルの立体図を思い出してみてください。 ほかの色相に比べて彩度の高い黄色は、明るい方向に伸びています。 グレースケールにした時に、この彩度の高い黄色は、 色情報を破棄した場合には、そのままの濃度で中心軸へ移動します。 よって、グレースケールにした時に 元の黄色は色が抜けた分見た感じよりも明るく表現されるのです。 では、色調補正で彩度を落とした場合はどうなるのか。 RGBそれぞれの色を数値的に濃度に換算しますので、見た目の濃さが 違っていても、それぞれのレベル値が同じならば、 グレースケールにすると同じ濃度になってしまいます。 よって、グレースケールにした時に、元の黄色は見た目の明るさよりも ほかの色の数値に合わせて濃く表現されるのです。 一般的な写真の中では、そんなに極端な純色はあまりないので 苦にならないかもしれませんが、女性ポートレート等で顔の明るさを コントロールしたい場合は、チャンネルミキサーを使います。 「イメージ」→「色調補正」→「チャンネルミキサー」を実行し、 一番下の「モノクロ」にチェックを入れます。 あとは「レッド」「グリーン」「ブルー」が合わせて100になるように それぞれの使用度合いを調整すれば、バランスを操作することができます。
                
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