[基本編]2 ○「解像度の基礎知識」 〜ピクセルがすべてだ〜   デジタルで言う解像度の意味、レンズの性能、   偽色にご注意、モアレというもの、メガピクセルの実力、、、 「デジタルカメラを使いこなそう! Part6」 デジタルで言う解像度の意味 今回からは、デジタルカメラを使う上での大切な知識として、 解像度の基礎知識について考えていきます。 ひとくちに解像度と言ってもその意味にはいろいろありますので、 そこのところをきっちり理解していないと 何だかよくわからない物になってしまいます。 アナログの場合は、レンズの性能とフィルムによる どれだけ細かいところまで描写できるかと言うことなので、 低感度フィルムを使ったりすればシャープさは向上しますね。 あっ、これは解像力か。 まあ、レンズが悪ければ限界はすぐに現われてきますが。 そこで、フィルムのサイズが大きければ当然細かなところまで 再現できるので、プロはブロニーフィルムを使ったり、 4×5インチのフィルムを使ったりするんです。 ところがどっこい、 デジタルカメラの撮像素子ときたら、 1/3インチであったり、1/2インチであったり・・・ 一眼レフタイプの高級機でも35mmカメラの半分程度。 (1999年現在のこと。今はフルサイズも一般的になりつつある) 何を言おうとしているのか、検討のついたかたは賢いね。 そう、高解像度のデジタルカメラになってくると、 レンズの性能も重要になってくるってこと。 300万画素のくせに、なんかピントが気に入らないって思った人、 多いんじゃないかな。 カラーなんだから、CCDの画素数がそのまま解像度に なっているわけではないのも確か。 実際には、色フィルターを通ってきたものを電気的に合成しているので、 CCDの数の何分の一かのデータしかないんですが。 漠然と解像度は高いほどシャープになるものだと思われがちですが、 答えは「ノー」です。 プリントに出力したり、Webに使う表示用画像など、 使われ方によって、必要な解像度と言うものが決まってきます。 足りない解像度を目伸ばしすれば、 当然シャープさは低くなることはよく知られていますが、 逆に、高すぎる解像度を最終画像にリサイズする場合にも シャープさが低下することも事実です。 最近のデジタルカメラの高解像度化もますます進み、 この縮小に伴うシャープネス低下も見過ごせなくなってきています。 使い道に応じて、高解像度のモードと、 低解像度のモードを使い分けることをおすすめします。 蛇足ですが、 インクジェットプリンターで写真画像を出力する場合、 ハーフトーンの処理の仕方しだいでは プリンター解像度の1/2、いや、1/4でもほとんど変わり無いものです。 高すぎる解像度は時間ばかりかかり、もったいないですね。 最近はインクジェットプリンターも やたらと高解像度になってきましたので、 写真画像をディザリングして表現している限り、360DPI程度あれば、 それ以上高くても視覚的には変わらないと思います。 「デジタルカメラを使いこなそう! Part7」 レンズの性能 デジタルカメラの高解増度化が進につれて、 レンズの性能によって画質が左右されるようになってきました。 受光素子であるCCDってほんとにちっちゃなものですから、 性能の悪いレンズでは、せっかくの高解増度が生かしきれないんです。 しかし、このレンズの性能についてはカタログ上のスペックには 現われにくいので、とてもやっかいな問題。 ウワサを頼りにするか、デモ機を使ってみないことには なんとも判断できない部分です。 そんなレンズ自体のシャープさや歪み、収差などとは別に、 カタログで表わせるレンズの性能って言えば、 レンズの明るさや焦点距離、ズーム比、最短撮影距離などです。 感度がISO100相当のものなら、F2.8の明るさは欲しいところ。 最近、F2.0なんていうレンズも出てきましたのでうれしい限りです。 焦点距離は、1/2インチのCCDを使っているデジタルカメラでは、 10mmくらいがいわゆる標準レンズになります。 広角は、6mmくらいになるとやや広角だとが感じられますが、 本格的な広角は、5mm以下でないと実感がわかないと思います。  (そんなカメラ、あるのか?) 望遠側は、光学3倍ズーム以上なら、ある程度満足できるものです。 望遠には結構強く、20mm以上をカバーしていれば そこそこつかいものになることでしょう。 あまりに長すぎる焦点距離は、 レンズの明るさが不足しがちで、手ぶれの原因にもつながりますので 手軽に使うには、そこそこのもので十分という訳です。 このへんのことは、後日改めて解説していきたいと思います。 そんなことより大事なことが、レンズ自体のシャープさです。 カールツァイスのレンズを使ったり、材質の改良や非球面レンズなど、 各社いろいろな手を使ってリリースしてきていますので、 これから面白くなってくる感じがします。 数機種を撮り比べている雑誌のインプレッションなども それなりにあてになりますので参考にしてみるのもいいですね。 「デジタルカメラを使いこなそう! Part8」 偽色にご注意 一般的な1ショット1CCDタイプのデジタルカメラを使用すると、 その構造上、シャープでコントラストの高い部分に偽色が発生しやすい。 偽色とは、被写体に無いはずの色がカラーモアレによって 疑似カラーが出てしまうこと。 ピクセル毎にカラーフィルターを通して入ってきた光量を 電気的に演算して画像を再現しているので、 この偽色はさけることはむつかしい問題になっている。 それじゃあどうしたらいいのか。 まあ、レタッチするのが一番だと思う。 偽色が発生している状況をよ〜く観察してみると、 濃度差の大きいピクセルが隣同士になった場合に、 そこにはありえない色がついてしまうと言った状態になっている。 ということは、 色情報をぼかしてやれば改善されるということ。 具体的には、 「Labモード」にして、「aチャンネル」と「bチャンネル」に ガウスぼかしか、ダスト&スクラッチをかけてやること。 レイヤーを使うなら、レイヤーを複製してぼかし、 「色相と彩度」オプションで結合しても近い効果が得られます。 いずれにしても、選択範囲で部分的にやらないと、 全体の彩度が落ちてしまうので気を付けて下さい。 そして、お決まりの「ぼかしたらガンマを上げる」こと。 Labモードもレイヤーも無いレタッチソフトを使っているなら、 部分的に選択して、彩度を落とし、トーンカーブかコントラストを いじって調整すればなんとかなるもんです。 「デジタルカメラを使いこなそう! Part9」 モアレというもの 先月の偽色と同じようなものだけど、一応取り上げてみました。 デジタルカメラでコントラストの高いものを撮影すると、 その境目に偽色が発生することは先月のとうりなんですけど、 実データに偽色が無くても縞模様みたいなものが現れることがあります。 これがモアレです。 たとえば、市松模様の画像を作成して、 表示を縮小していくと、このモアレが発生してしましまが見えてきます。 フォトショップの、ガンマコントロールパネルが 不正確になるのも、このモアレの影響ですので、 必ずモニターキャリブレーションは、最低の解像度表示にして 行わなければいけない理由なんです。 でも、そんなことは、どこにも書いてないけどネ。 そんなこんなで、日本という国はモアレ大国なんだって。 障子の桟や、格子の建物、着物や衣類などの織物なんかを撮影しても 簡単にモアレが出てしまう。 まあ、画素数が高くなってきて、よほど少なくはなってきてはいるものの、 まだまだ気をつけなくてはならないものです。 モニターの表示によるモアレもありますので、 拡大して確認してみる癖をつけておけば間違いも少なくなるでしょう。 じつはこのモアレ、 2年ほど前までずーっと「網割れ(モワレ)」だと思いこんでいまして、 真相を知ったときは、ちょっと恥ずかしかったです。 ちゃんとした外国語だったんですね。 恥はかいておくもんだね。 失敗した記憶の積み重ねが、成功につながるのと同じで。 「デジタルカメラを使いこなそう! Part10」 メガピクセルの実力(2000年ごろ) 以前80万画素のデジカメを使っていましたが、それが故障して以来 しばらくは個人的なデジタルカメラを所有していなかった時期がありました。 その後200万画素、そして400万画素のものをそれなりに使っています。 今は630万画素の一眼レフとコンパクトな400万画素のを使い分けてます。 その間、ちょくちょくモニターテストで多くのデジタルカメラを 触ったりしていましたが、200万画素クラスになると スナップなどの個人ユースなら、もういいでしょうって感じがしました。 見劣りしない訳ではありませんが、 デジカメだからこんなもんで・・・ってところだと思います。 使い道にもよりますが、 デジカメには画質以外の長所もたくさんありますので そちらのウエイトを考えれば、最近安くなってきたこのクラスも 十分買いなんでしょうね。 事実、バカチョンデジカメ(こんな言い方は失礼だけど)の分野では、 解像度競争は一旦終わったかのように感じます。 200万画素あれば、画素数的には十分な分野なのかもしれません。 必要以上に解像度を上げても、容量が大きくなるだけで、 転送に負担がかかってきたり撮影枚数が減ってしまったりと かえってマイナスになってしまいます。 用途に合わせて本当に必要な解像度はどのくらいなのか、 あらためて考えてみる必要があると思います。 画像の容量が大きくなれば、作業性も悪くなりますし 保存するためのアクセススピードも落ちてきます。 それに、保存に必要なコストもばかにならなくなってきますからね。 銀塩の分野では、すでにはっきりと使い分けがされています。 35mmを使うのか、ブロニー版を使うのか、4×5などのシートにするか。 このフィルムサイズがデジカメで言う画素数に相当するものです。 まぁ、銀塩の粒子は不規則になっていますので、 多少の荒れも目立ちにくいのですが。 でもまあ、最近ぞくぞくと高画素化が進み、400万画素オーバーの機種が 一般的な価格で手に入るようになってきましたね。 この400万画素オーバーの機種は、正確には「相当」と 付けなければいけないけど・・・ 300万画素の機種が10万円以下ですよ。(2000年ごろ) 100万画素クラスでは満足できない方は、やっぱりこのあたりを 使うんでしょうね。 (今なら300万画素が3万円まで下がり、 600万画素クラスの一眼レフですらレンズ付きで13万円!!) USBを採用しはじめたのもありがたいです。 たいていの人は、カードリーダーを使っていたと思いますが、 メガピクセルにシリアル転送なんて、遅すぎて頭にきます。 こんな環境の変化も、メガピクセルの実力なんですね。 こんな感じで今回までが、「解像度の基礎知識」編でした。 もっと具体的な解像度については、ず〜と昔の フラットベッドスキャナーを使いこなそう!の時にやりましたので、 バックナンバーか、ホームページを参考にして下さい。 次回は、いよいよ諧調について触れていきたいと思います。