[基本編]4 ○「最低限の色合わせ」 〜見た目と機械の色の違い〜   人の目はボンクラ、色温度について、簡単なモニター調整法、 「デジタルカメラを使いこなそう! Part16」 「人の目はボンクラ」 ついに今回から「見た目と機械の色の違い」と題して、 最低限の色合わせについて掘り下げていきます。 この分野は、いままで解説されている書籍とか語る人が 存在しませんでしたので、 ぼくの独断と偏見で自由勝手にやらせていただきますが 経験上はずしてはいないと思いますのでちょっと気に留めてみてください。 ディープな内容も含まれていますので 難解な部分も出てくると思いますが、これが理解できれば 画像処理のワープゾーンにはいったようなものですね。 では早速人の目はボンクラだと言うことについてです。 ぼくたち人間は比較によって物事を認識しているんだと思います。 特に映像の分野では、デザインにしろ色にしろ 過去の経験との比較によって判断していることが多いんです。 だから上達するには数多く写真を撮れと言われているのかな。 このことについてはあまりに広範囲なことなので色に限定して考えてみると、 ナチュラルなグレーを言い当てられる人は少ないと思います。 これは、光源の影響や環境色の影響も見逃せません。 たとえば、晴天の青空の元、白い紙切れを持っていて これが本当に真っ白かどうかわかりますか。 車の白い車体はいろんな白い程度がありますが、 本当にナチュラルな白はどのあたりか、判断はつきにくいと思います。 日陰に入ると青く見えますが、はたして何人が青く見えると 認識しているでしょうか。 このあたりも観察力と記憶と比較にかかってくるんです。 記憶があいまいなら、確かな現物を持ってきて リアルタイムな比較をしてみましょう。 自分なりのスケールを身につけて、これを基準に比較して 判断をすることが大切です。 だまされないでね、錯覚なんかに。 でも、この錯覚も必ず起こる現象ですので、 この錯覚を補正する分量も身につけないといけません。 たたし、最後に言っておきたい事は、 これらのことを理解して基準を身につけた上でのことだけど、 錯覚分を補正した絶対的な色よりも、人間としてだまされている色の方が 感覚上ほんとは正しいんだってこと。 わかりやすく言えば、機械による測定値よりも 自分の目で見て判断した色のほうが実用的だということです。 ぼんくらな人の目を通して伝えたい事柄は、 絶対的な測定値ではなく、相対的な認識の上で成り立っているんです。 「デジタルカメラを使いこなそう! Part17」 「色温度について」 色温度については、昔に何度も取り上げてきました。 まずはこのデジセミのホームページでチェックしてみてください。 モニターキャリブレーションルームの解説や、各階に点在しています・・・ それを踏まえた上で、今回はデジタルカメラにおける色温度についてです。 デジタルカメラには、色温度の設定がついていると思いますが、 これは結構使いようですよ。 晴天、曇天、電球、蛍光灯、自動などがあると思います。 この設定は非常に重要で、入力の色バランスがここで決定されてしまいます。 多分ほとんどの方は、自動にしていると思いますが、 この自動とは、一番明るい部分を白にするという設定な場合が多いです。 大抵の場合は問題なく使えるのですが、 あまりにも補正がかかりすぎることが多いのも事実です。 夕日の中の撮影でも、補正されて普通の味気ない写真になっちゃいますし、 妙に彩度が上がりすぎる傾向もあり、あとで補正しにくくなってしまいます。 この色温度設定。 できるだけ意識的に切り替えて使うことをお勧めします。 電球や蛍光灯等は、自動の方が自然に見えることもありますが、 そこはモニターでその場で確認できるデジタルカメラなんですから、 自分のイメージに一番近い色調を選んで撮影してみてはどうでしょうか? 「デジタルカメラを使いこなそう! Part18」 最低限の色合わせ 〜見た目と機械の色の違い〜 「簡単なモニター調整法」 今回は難しいことは抜きにして、簡単にホワイトバランスの調整を したいと思います。 ちゃんとやってみたい方は、ホームページのキャリブレーションルームで 解説していますので、そちらの方をご覧ください。 前にも出てきましたが、人間の目はボンクラなので、 撮影しているときには気がつかない色の偏りがあります。 ホワイトバランスをオートにしていても、あてにならないものなので 最終的にはキャリブレーションされたモニターで見て調整することに なる場合が多いですし、細かな再現まで見えるものなんです。 プリントしてみたときに、一発で近い色になればうれしいですよね。 では、どこを触ればいいのかっていうと、 モニターのコントラストと明るさ、そして各色のゲインです。 ガンマの調節機能が付いているグラフィックボードならなおいいですね。 では、まずはじめにモニターの色温度を5500位の低い値にして、 モニターのコントラスト(半黒マーク)を最大にします。 フォーカスが甘くなるようでしたら、少し絞ってもいいと思います。 なんかすごく黄色っぽく見えますが、これでいいのです。 これだけでかなり白は白くなっていますので。 次に、ブライトネス(明るさ、お日様マーク)で 真っ黒の部分がつぶれない程度にセットします。 これだけでとりあえず完了しました。 そして色をより近く合わせるために、 プリンターの用紙をモニターの横に並べて色温度をカスタムにし、 その紙の色に近くなるまでGとBを下げていきます。 このときにRは最大にしておきます。 そんなに厳密に合わせる必要はありません。 どうせ照明で見え方が変わってしまいますからね・・・ まぁ、一般的にはこんなとこです。