7[撮影編]2 ○「何を伝えるのか」 〜いちばん大切なこと〜   主役は何だ、被写体の組み合わせ、写真表現というもの、   バランスの崩し方、単純明快に、納得して反省しよう、、、 「デジタルカメラを使いこなそう! Part30」 「何を伝えるのか」 〜いちばん大切なこと〜 「主役は何だ」 いよいよ写真表現の真髄(ちょっと大げさ?)に入ってきました。 何のために写真を撮ったのでしょう・・・ 写真を通じて何を誰にどう伝えたいのか。 別に深く考える必要はありません。 自分の気持ちをストレートに表現すればいいだけのことです。 写真だから、必ず写す被写体があります。だから何らかの外からの影響を 受けてシャッターを切っているはずですので、いちばん伝えたいことは 何なのかだけはっきりしていればいいんです。 下手な小細工やかっこつけていると、一番大切な内容がぼやけてしまうことが よくあります。特に、写真が少しわかってきた頃に陥りがちなことです。 写真画像の作りこみや構図も、要らないものは徹底的に排除して できるだけシンプルにした方がいいという話は今までに何度か出てきたはず ですよね。 そして太陽もひとつ→メインの光源はひとつ。 写真の内容もまた同じです。 伝えたいこと、表現したいこともできるだけひとつに絞ったほうがいい。 そして、主役もひとつだけ。 主役は写っている人とか物と必ずしもイコールではありませんよ。 主役は、テーマを表現しているキーです。 人物の一部分であったり、物のフォルムであったり・・・ 写真を撮った本人が感動した部分です。 「デジタルカメラを使いこなそう! Part31」 「何を伝えるのか」 〜いちばん大切なこと〜 「被写体の組み合わせ」 写真の被写体には、大きく分けて主役と脇役があります。 このふたつはどんな写真にも必ず存在するものです。 たとえ一人のモデルが写っているポートレートであっても、 テーマに沿った主役があり、それを引き立てる脇役的な存在が写っています。 単純にモデルが彼女でその人自体が主役ならば、 脇役はコスチュームであったり、シチュエーションであったりします。 では、複数の人が写る場合は、その人自体が主役にはなりにくく、 その人同士の関係が主役となり、和だとか、共通点がテーマになり 先ほどの場合と主役と脇役が逆になることがよく見られます。 家族写真の場合を例にとると、 主役は家族のつながりになり、それを引き立てるために 家族の面々が登場しているわけです。 もうひとつのテクニックとして、対比させるという場面もあります。 二つの被写体を遠近で配置して視線を導いたり 主役となるものを強調したりします。 いろんな配置を試してみて、主役が引き立つような位置関係を 探ってみましょう。 「デジタルカメラを使いこなそう! Part32」 「何を伝えるのか」 〜いちばん大切なこと〜 「写真表現というもの」 何かを表現したり伝えようとする手段として写真という方法があります。 あらたまって、こんな言い方をするのも変だね。 写真は、絵を描くよりも手軽に始められるけど、被写体が無いと写らないし 科学的な知識も必要になってくる。 突き詰めていくととても難しい表現手段なんです。 銀塩での写真は、その科学的な知識のほとんどを 現像プリントする写真屋と感光材料を製造しているメーカーがやっているので 利用者はあまり意識することなく、好き勝手にシャッターを押していれば ある程度のモノは出来上がってしまいました。 それがここへきて、デジタルカメラの普及とともに 撮影後のプリントまでの処理を、利用者自身で行う事が多くなってきました。 今まで写真屋まかせだった色調補正や適正トーンに焼き付ける技術を 自分で身に付けなければならなければならないのです。 もちろんフルオートで機械まかせでも、メーカーの設定した調子に 仕上がるのですが、いろいろと変わる撮影条件には対応しきれておらず 結局は利用者の腕にかかってくることになります。 実はこのデメリットがデジタルの最大のメリットでもあります。 人任せだった焼き付けの工程が自分で出来るのです。 撮影者がプリントするんです。 言い換えると、 腕さえ磨けば、撮影時の思い通りに自分で仕上げることができます。 すべてオリジナルの作品を作ることが出来るのです。 これでこそ、伝えたいことがはっきりと出てくるようになります。 これからは、思い通りに仕上がらないのは、自分自身の責任なんです。 「デジタルカメラを使いこなそう! Part33」 「何を伝えるのか」 〜いちばん大切なこと〜 「バランスの崩し方」 写真を撮る上での作画法として、主役と脇役があることは 以前に出てきましたが、そのバランスが特に重要になってきます。 目的に合った主役があり、そのポイントを引き立てる 脇役の存在があります。 では、主役になる部分は、のほほんと居座っていればいいわけでしょうか。 この部分で作品のインパクトが左右されることになります。 すばらしい主役に出会っていれば、それはそれで美しく絵葉書のように 万人に認められる写真になるわけですが、 写真ってもんは、何を撮ったかよりもどう撮ったのかが重要で 結局は何を伝えるのかという表現手段な訳です。 ですから、完璧にバランスのとれた美しい写真よりも そこからどう崩していくかが撮影者のセンスにかかってきます。 いまどきのカメラは、シャッターを押しさえすれば ピントも露出も自動にある程度は合ってくれて写真を撮ることが 誰にでも簡単にできてしまいます。 ただきれいだと言うだけでやみ雲にシャッターを押していても まぐれ当たりにしかなりません。 で、バランスを意図的に崩して視線をいただこうというのです。 そのためには、主役に何らかの芸をしてもらうのです。 ポイントとなる部分に動機に関わるひとひねりを加えるんです。 これ、すっごい極意だよ。 ここはほら、遊び心を好きなように発揮するんですよ。 だから写真は楽しくてやめられないね。 「デジタルカメラを使いこなそう! Part34」 「何を伝えるのか」 〜いちばん大切なこと〜 「単純明快に」 色々な場面でよく言われることですが、聞いたことはありますか? カメラは足し算、写真は引き算だって。 イメージどおりに写真作りするために、機材やフィルタ、テクニックは どんどん加算されていき、テーマを明確化してわかりやすく伝えるために 写真はシンプルになっていく。 カメラは足し算ということについては、ちょっとぼくの思いとは はずれてきますが、写真は引き算と言うことについては 全くそのとおりだと思います。 手の込んだ複雑な要素が入り込んで、 見せ掛けの奥深さをかもし出している写真も、 ある意味ではすごいかもしれませんが、このてのものは 案外自己満足に過ぎなかったり、思考やテクニックの 技術点だけを狙っている、なにか別世界のような気がします。 でも、本当にすごい写真とは、 極限までに不要な要素を排除し、感情がストレートに伝わってくる 正直でわかりやすい写真ではないでしょうか? そしてそこからどんどんイメージが広がっていく。 実は、単純明快でわかりやすい写真ほど作るのは難しいのです。 その根底には、迷いの無い撮影者の個性が潜んでいるのです。 「デジタルカメラを使いこなそう! Part34」 「何を伝えるのか」 〜いちばん大切なこと〜 「納得して反省しよう」  写真上達の近道は、多くの写真を観察して疑似体験するという方法も ありますが、自分でも多く撮って出来上がりを観察することが一番です。 このときに、ちゃんと狙いがおさまっているかどうかが重要です。 ですから、写真の撮影からプリントの観察まで短時間であった方が より撮影時の思いを覚えていますので、ちゃんと観察できるのです。 思い通りに写せた部分は、その方法を十分理解して、 どうしたからうまく出来たのかを納得する必要があります。 そのパターンをしっかり収得すれば、レパートリーがまたひとつ 増えたことになります。次の機会にまた再現できるようになるために ここはしっかりと突き詰めていかなければならない部分です。 うまく出来なかった部分も同じように失敗のパターンを 入口で判断できるように覚えておかなければなりません。 撮影したら出来るだけすばやくプリントして、じっくり観察して 十分理解して納得し、素直に反省します。 この繰り返しの数が写真慣れなのかもしれませんね。