113F 特集ルーム
「定常光撮影」
最近のデジタルカメラでは、高感度撮影が実用になるくらいノイズの低減が
図られ、悪条件でも努力次第で写真にできるようになってきました。
また、デジタルカメラの普及につれて光学式手ぶれ補正機能を持つ
レンズもかなり普及してきました。
なぜデジタルカメラは手ぶれしやすいのかは、
受光面の構造だとか、受光面の小型化による拡大率だとか、望遠化とか、
はたまたデジカメゆえの撮影コストから来る気の緩みだとか諸説ありますが
ここではひとまず置いておき、機材の進歩を前向きに捕らえて
定常光での撮影に着目してみたいと思います。
写真を撮っていて、普段何気なく使っているストロボですが、
目に見えないストロボ光を想像するより
現在目に見えているそのままのライティングを観察して
リアリティのある写真を作ることは、とても面白いことです。
これからの季節、イルミネーションもきれいになります。
まずは手ぶれなど気にせずに、あたたかいあるがままの明かりを使って、
ストロボ無しの撮影をしばらく続けてみることをおすすめします。
写真はシンプルに楽しんだほうが、いろんな興味が見つかるものです。
まずはそのままの明かりをよく観察して撮ってみましょう。
良くも悪くも、何も細工の無い写真を撮り続けているうちに
多くの本当の事に気づくはずです。
これがちゃんとできてから、細工を始めればいいのです。
どんな細工が必要なのかを知るために、まずは素材を知ることからです。
そして見つかった不満点を解消するために試行錯誤が始まります。
光をディフューズして影をやわらかくしたり、
レフ板を使って影を起こしたり、補助光を追加したり・・・
ありのままの定常光撮影で、光質と物と影の関係がぼんやり見えてきたら
定常光を少しいじってみましょうか。
最近、ストロボ光ではなく、定常光ライトが気になりだしており、
高演色なスパイラルバイタライトのワット数の強力なものを取り寄せ中です。
HMIなんてとても買えないけど、これならと思い実験してみます。
次回にでもレポートするつもりですので、お楽しみに。

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