114F 資料室

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2008  1月号     No.136 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏   http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ もしくは「pst.jp」 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏                   まぐまぐ発行・配送数: 6896 部                  めろんぱん発行・配送数: 1080 部 《目次》  ・ [特集] 定常光ライティング           ・ [連載] 入力の知恵・画像の知識           (新デジタル写真用語集! Part22)  ・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク           (背景が足らない)  ・ [連載] 思いつきのショートコラム           (初めから最後まで)  ・ いいもの紹介 (TransFlash) ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ===== はじめに ===== また遅くなっちゃいました。 お久しぶりです。 機械を入れ替えて、配置換えやセッティングに追われていました。 ノーリツQSS-2901よ、さようなら。 ノーリツQSS-3701よ、いらっしゃい。 29ではくすみがちだった赤の再現が鮮やかに向上したのはうれしいけど、 なんとなくふぬけた感じに見えるのは、調整があまいせい? ひまなこの2月の間に、十分特性を理解して、 性能のピークを発揮できるよう、チューンに費やすことになりそうだ。 さて、たっぷりプリントして高価な銀塩プリンターの元をひかなければ。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [特集]「定常光ライティング」 年末から定常光が気になっており、いろいろと実験をしておりました。 使用している機材は、リファーのようなソフトボックス型の光源で、 中には電球のソケットが3つ付いているものです。 さすがに1つのタイプでは光量不足ですので、3口のソフトボックスを 取り寄せて使ってみました。 使っている球は、40Wのスパイラル蛍光ランプで5000-5500度ケルビンの表記。 見た感じでは、ちょっと色温度が高そうで、マゼンタがのっている感じが しましたが、実写では問題ない程度でした。 小物の撮影ではシャッターを遅くできるので1本で十分な光量がありますが、 人物撮影となると、40W×3本入れて120Wにしても、 ある程度絞って1/125sでシャッターを切ろうとすると顔写真までです。 絞りを開けて頑張れば半身とかも行けますが、 120Wでは光量的にもう少し欲しいところです。 別の種類の球を使っても撮影してみました。 入手のしやすさと値段、色温度、演色性を考慮して、3波長形昼白色です。 一般的に家電屋で入手できる電球型のスパイラル蛍光灯に交換してみると、 光量はおちるものの、案外使えるのです。 マゼンタかぶりがカラーメーターで20Mほどありますが、 厳密な再現を必要としない用途やWeb用ならマニュアルホワイトバランスで 色を決めてやれば多少のズレは十分対応できます。 撮っていて気が付いたことは、 光量バランスをつかみにくい窓からの光をミックスしたライティングや ストロボではわかりにくいちょっと冒険的なライティングでは、 見たまま撮れるという強みを生かして、使いやすい光源だと思います。 今まで失敗しやすかった自然光とのミックスを簡単に可能にするこの 定常光のライティングシステムは、写真の面白さをさらに増幅させ いろんな変化を生んでいくもののような気がします。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] 入力の知恵・画像の知識 「主観付き新デジタル写真用語集! Part22」 さて今回は、「ふ」から始まる用語をご紹介します。 「ファイルシステム」 記憶装置に記録されているデータを管理する管理領域や管理情報のこと。 HDDではNTFSとかがよく使われているが、 デジタルカメラのメディアでは、FATという形式になっている。 そのため、パソコンでフォーマットする時は、ファイルシステムに注意。 「フォーマット」 ディスクにどのようにデータを並べるかを決める物理フォーマットと データの論理的な位置を設定する論理フォーマットがある。 デジタルカメラでは、画像の全消去とフォーマットがある。 デジタルカメラでフォーマットすると、他からコピーされたいろいろな形式の データも、ロックされた画像も全て消されてメディアが空っぽの状態になる。 「ファームウェア」 デジタルカメラやプリンターなどの電子機器を作動させるために 周辺機器本体に内蔵されているソフトウエア。 このファームウェアをアップデートすることで、電子機器本体の不具合を 修正したり、機能を追加したりして最新にすることができる。 「プライマリIDE」 IDEの規格では、プライマリIDEとセカンダリIDEの2系統があり、 そのそれぞれの系統にマスターとスレーブの2台の機器を接続できるので、 合計で4台の機器が使用できる。 OSは、プライマリのマスターにつないだHDDにインストールしよう。 「ブラケティング」 露出やホワイトバランスを段階的に変えて撮影すること。 あらかじめステップ幅等をセットして自動的に露出やホワイトバランスを 変えて撮る機能をオートブラケティングと言う。 でもあまり使ったことは無い。 「プリプレス」 製版やDTPなど、印刷する前段階の作業のこと。 写真屋としても関わりが深くなってきている。 「プルーファ」 プリンターの一種で、色校正に使う出力機のこと。 印刷のインクや用紙の種類によるマッチングを確認できる。 よりきれいな色での作品出力と言うより、 印刷仕上がりの色調確認のために利用されている。 「プレビュー」 いろんな意味で、撮影画像の確認のための再生表示する事を言う。 カメラの背面モニターやPCのモニターで撮影画像を表示させること だけではなく、印刷範囲を確認したりする時もプレビューという。 「フローティング」 撮影距離が変わるとレンズの繰り出し量が変わり収差が大きくなる。 その収差を補正をするために、一部のレンズの間隔を変化させて 繰り出し量による収差の緩和をする機能のこと。 逆に使っても面白い画像が得られるがクセがいやらしいので多用は厳禁。 「ブロックノイズ」 JPEGデータで見られるブロック状のガタガタしたノイズ。 圧縮を強くするほどブロックが大きくなって目立ってくる。 デジカメの設定では、画質と表現されていることが多い。 今回は、「ふ」から始まる用語でした。ではまた。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク 「背景が足らない」 ブローニー判から35mmのデジカメに持ち替えると、 初めに違和感を感じるのが画面の比率です。 ぼくが35mmをスタジオで使い始めたのは、コダックのエクター25と言う 感度がISO25の低感度フィルムが発売されたのがきっかけです。 かなり硬調なフィルムでしたので、それに合うペーパーとライティングの 組み合わせを探していて、ポートラペーパーを使えば何とかなりそうだと 手ごたえがあったので35mmを持ち始めたのでした。 フィルムが小さいので、できるだけ大きく撮りたいという気持ちと、 3:2の比率なので気をつけながらぎりぎりのフレーミングをしていました。 最近デジカメに持ち替えたスタジオの人から、縦位置で撮っていて いつも幅が足らなくなってしまうという話を聞いて、 そんなことを思い出していました。 たしかに、縦位置では比率がいやらしい。 人物を撮っていると、どうしても天地の加減で大きさを見てしまう。 すると幅が足らなくなる。 そんな相談を受けて、デジタルスタジオになったばかりの撮影者に こんなレタッチ方法もあるよと言ったのでした。 ぼくはファインダースクリーンを方眼にしているよ。って。 ま、これについてはいずれ詳しくお話しするとして、 ここはフォトショップのコーナー、レタッチ方法としては、 背景だけを拡大してしまう方法をおすすめしています。 用紙を広げてコピースタンプツールで書き足していくのも大変な事なので、 人物や形のわかってしまう背景にかからないように 片側ずつ端っこを選択範囲にして、「Ctrl」+「J」します。 編集メニューから拡大縮小を選んで外へ広げてやります。 これがいちばん簡単。 でもあまり変形させると粒状が流れすぎてばれちゃいますよ。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載]  思いつきのショートコラム 「初めから最後まで」 企業も社会も、スタジオだって巨大化すると、 多くを効率よくこなすために分業しなくてはならなくなる。 合理化が行き過ぎると面白みがうすれてしまう。 作業ごとに担当分けすると、生みの感動が最終工程までに伝わりにくい。 スタジオは撮影するところで、カメラオペレーターが撮り、 現像処理やレタッチは専門スタッフ、さらにプリントは外注。 立派ではあるが、これでは面白くない。 うちのような小さな店では、分業するほどのものも無いので 初めから終わりまでを担当する事が出来るので、仕事も面白い。 撮影者がライティングして撮影し現像、レタッチをして仕上げる。 そして思い通りの色調でプリントして好きなかたちに仕上げていく。 この辺の何かが原点に触れそうな気がする。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ いいもの紹介 「TransFlash」 説明すると、MicroSDの超小型カードリーダ、と言うか、USBアダプタ。 15mm×30mmぐらいで厚さは3.5mmぐらいの「札」みたいなやつで、 セミ・リムーバブルのT-Flashとは違います。 マイクロSDカードをセットして、USBメモリとして使います。 携帯電話にぶら下げていますが、最近はあちこちでデータのやり取りがあり、 ストラップのように苦にならない大きさなので、重宝しています。 1GBのマイクロSDを入れてあるので、 学校からデータを預かって来る時にも便利で、 卒業アルバムの印刷データをこれで渡すと、「えっ」って驚いてくれます。 メモリーのカバーケースじゃないんだ・・・って。 ┏┏┏  おしらせ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ■職業としての写真関係者のための「リアルML」やってます。   詳しくは、ホームページにて。   転┃職┃な┃ら┃ ★無料転職サポート★   ━┛━┛━┛━┛         転職業界エキスパートが    パ┃ソ┃ナ┃キ┃ャ┃リ┃ア┃ あなたの転職を無料でサポート!    ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛  http://af1.mag2.com/m/af/0000102851/001/s00000001423001/032 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 質問、投稿、お年玉貧乏も大歓迎、   機器の評判やうわさ話、モニターテストも承ります。 □ このメールマガジンへのご意見ご感想、質問、転載許可やお恵みは   「tsujitoku@gmail.com」を半角英数字にしてお寄せ下さい。   メールが多いので「デジセミ:」から始まる題名でお願いします。   ※迷惑メールのあまりの多さに、アドレス変えました。 □ 配信の解除・変更は、こちらからは配信先アドレスが確認できないので   http://www.chitanet.or.jp/users/tok/の「会報のご案内」ページにて   登録者ご自身で登録・解除をしてください。 □ このメールおよび内容により生じる損害・トラブル等について   いっさいの責任は負いません。 □ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を   利用して配送しています。ID=1481 ( http://www.mag2.com/ ) □ このメールマガジンは、気になるメルマガスタンド『めろんぱん』も   利用して配送しています。ID=482 ( http://www.melonpan.net/ ) □ 広告募集 http://www.chitanet.or.jp/users/tok/koukoku.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2008  1月号     No.136 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏       発行人  辻徳 / Photographer       発行所  T+One DESIGN (辻写真館 pst.jp)            http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ Copyright (C) 1997-2008 by Tokuaki Tsuji Presented by "PhotoStudio TSUJI" ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
                
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