120F 資料室
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━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━
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┏┏┏┏ デジタル写真セミナー 2008 7月号 No.142
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まぐまぐ発行・配送数: 6601 部
めろんぱん発行・配送数: 1014 部
《目次》
・ [特集] モニターの色あわせ
・ [連載] 入力の知恵・画像の知識
(新デジタル写真用語集! Part28)
・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
(トーンカーブの基本操作1)
・ [連載] 思いつきのショートコラム
(観るポイント)
・ いいもの紹介 (カーボン三脚)
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===== はじめに =====
なんか最近、B級品とかアウトレットってのがおもしろい。
特に、形の規格はずれになった産直のB級野菜って
かえってこちらの方がうまかったりする。
用品通販のアスクルでも、隠れたアウトレットを見つけました。
http://www.pst.jp/tok/の下のほうの、
アスクルバナーの下にこっそり1行の文字リンクをつけといたので
個人向けアスクルのアウトレットが気になる方は利用してね。
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[特集]「モニターの色あわせ」
いつになっても、モニターディスプレイの色の問題は付いて回ってます。
昔も今も、誤解が解けないのがここら辺の問題です。
写真屋としてプリント業務を行っていて、いつも思うのが
何らかの色補正をしたっぽいデータは、大抵赤い。
しかもプリント時にかなり大きく補正をかけないと普通にならないほど。
こんな傾向がまだまだ絶えません。
モニター画面に真っ白な紙を並べて見てみましょう。
使っているモニターディスプレイは、白紙と比べて青白くなってませんか?
青白いモニターで普通に見えるように色を直すと、
その分だけ青みが引かれて、データ自体は赤っぽくなってしまいます。
家庭用のインクジェットでプリントしていると、
自動補正がかかっているときは気づきにくいのですが、
カラープロファイルを使って変換し、自動補正をOFFにして
プリントすると、その色の違いに気づきます。
自分で色を補正したにもかかわらず、家庭でプリントすると
いつも赤っぽくなる方は、モニターの色が
あっているかどうかを疑ってみてください。
では、一番簡単な方法でチェックしてみましょう。
1.プリントを見るライトと、モニターのある部屋のライトチェック
蛍光灯なら管に書かれている記号に注目。
ワット数の後に「N-EDL」とか「EX-D」、「SS・W」とか書かれてます。
色を表しているのが、この「N」「D」「W」「L」の記号です。
「W」「L」は、暖色すぎて色を判定するにはあまり向いていません。
「D」は7000度K前後ですので、ちょっと青白い光です。
「N」なら5000〜5500度Kの色温度で光っていますので最適です。
そしてその前に書かれている「EDL」「EX」などの記号は演色性(Ra)です。
記号の無いのは色判定に適しませんので交換が必要です。
「EX」は3波長型で、自然光よりもちょっとマゼンタが浮いて見えます。
「EDL」ならほとんど自然光に近いので文句なしです。
プリントの色判定とモニターの色あわせは同じ性質の光源下で行いましょう。
2.白色の、モニター・プリント比較
一般的な基準に合わせる場合は、グレースケールチャートを、
家庭でのプリンターに合わせる場合は使用しているプリント前の真っ白な
インクジェット用紙をモニターに並べて置きます。
同じ白に見えるように、モニターのボタンを操作して
色温度もしくは各色のゲインを調節します。
3.グレーの色調
白が合ったら、グレーの色味も調整します。ずれていれば・・・
こちらはモニターディスプレーでは調整機能を持っていない場合も
結構多くありますので、そういう時は
グラフィックボードの各色のガンマを使います。
まあ、ここまでやらなくても
せめて色温度だけは5000〜5500ぐらいに設定しておいた方が
気持ちのいい作業環境になると思います。
色あわせについて、もっと詳しく知りたい方は、
http://pst.jp/tok/web_ts03/html/jyunbi.html
こちらを参考に、オンラインキャリブレーションをしてみましょう。
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[連載] 入力の知恵・画像の知識
「主観付き新デジタル写真用語集! Part28」
さて今回は、「ら」〜「る」から始まる用語をご紹介します。
「ラスタライズ」
表示やプリントするために、文字や画像のベクトルイメージを
点の集まりにすること。
機械やソフトが勝手にやってくれることなので、
通常ではとくに意識しなくてもいい。
「リサイズ」
画像処理では、寸法や解像度を変換した時に、ピクセル数の変更を伴う操作。
リサイズせずに解像度を高くすると、プリントの寸法が小さくなる。
このような密度と外寸の相関関係から外れると、リサイズが必要になる。
「リストア」
バックアップを書き戻す事で、修復、復元という意味。
おかしくなってしまったシステムやディスクなどを、なんとか復旧したい時に、
言い間違えて「リストラしといて」と言うと、捨てられてしまいかねない。
「リチウムイオン電池」
メモリー効果がほとんど無く、継ぎ足し充電のできる充電式電池。
ただし、満充電状態で保存するとすぐにダメになってしまう。
過充電や過放電に弱く、破裂したり発火したりする危険性もある。
危ないので、この種類の電池だけは制御回路のしっかりした純正品を使おう。
「リチウムポリマー電池」
リチウムイオン電池を小型化するために高分子を利用した充電式電池。
体積あたりの蓄電量が増えて、過充電にも強くなり安全性も高くなった。
「リチウム電池」
マイナス極にリチウムを使う事で、小型で高い電圧が放電ができる。
こちらは充電できない電池で、薄いボタン型が多い。
「流体軸受」
ハードディスクドライブや廃熱ファンなどの軸受け部に
ポールベアリングを入れていないタイプ。
油や空気などの流体のみで滑らかに回転させているらしい。
「ルータ」
ネットワークのアドレスを見て、どの経路を通して転送するかを判断して
経路を選択するネットワークの中継機器。
設定にはちょっとしたコツが要る。
今回は、「ら」〜「る」から始まる用語でした。ではまた。
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[連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
「トーンカーブの基本操作1」
さて、いよいよトーンカーブの基本操作です。
再び基本操作に立ち戻って、色調補正の基本的なツールである
トーンカーブについて、基本操作をおさらいしてみましょう。
が、あくまでも基本操作です。各補正の挙動は各自で研究しましょう。
トーンカーブの出し方(補正できるレイヤーを選択して)
・メニュバーの「イメージ」→「色調補正」→「トーンカーブ」
・キーボードの「Ctrl」+「M」
・調整レイヤーの新規作成アイコン→トーンカーブ(調整レイヤー)
・ぼくはよく使うので、下記のショートカットを割り当てています
「Ctrl」+「Shift」+「,」=調整レイヤーのレベル補正
調整レイヤーは、実画像を直接変更せずに、補正値をレイヤーとして
その変更量をゼラチンフィルターのように記録したものですので、
レイヤーを結合するまでは何度やり直しても劣化することはありません。
また、マスクを併用することができるので、
部分的に効果の度合いを調整することができて便利です。
レベル補正同様に、補正値は保存したり読み込んだりできます。
同じ補正値を何枚もの画像に適用したいときには、いったん保存して
別の画像でその補正値を読み込むと操作がはかどります。
オプションは、自動補正するときの設定です。
蛇足ですが、「Alt」を押しながら
トーンカーブの升目をクリックすると、升目が細かくなります。
各スポイトはレベル補正と使い方は同じで、
シャドウポイント・ニュートラルグレー・ハイライトポイントを
画像の中から直接抽出するツールです。
スポイトをダブルクリックすると、オプションのターゲットカラーを
指定することができます。
チャンネルの切り替え(RGBモードの場合)
・チャンネルの枠内をクリックして各チャンネルを直接選択
・キーボードの「Ctrl」+「1」でレッドチャンネル
・キーボードの「Ctrl」+「2」でグリーンチャンネル
・キーボードの「Ctrl」+「3」でブルーチャンネル
・キーボードの「Ctrl」+「^」でRGBチャンネル
チャンネルの枠が選択されている状態で
・キーボードの上か左の矢印キーで、RGB→レッド→グリーン→ブルー
・キーボードの下か右の矢印キーで、ブルー→グリーン→レッド→RGB
ポイントの置き方
・直接トーンカーブの線をクリックする
・画像の変更したい色目の部分を「Ctrl」を押しながらクリックする
(RGBの値として習得する場合)
・画像の変更したい色目の部分を「Ctrl」+「Shift」を押しながら
クリックするとRGBではなく、それぞれのチャンネルに記録
・画像の変更したい色目の部分を「Ctrl」+「Alt」を押しながら
クリックすると現在のチャンネルのみに記録
各項目やポイント(数値枠)の切り替え
・直接マウスカーソルで指定する
・キーボードの「Tab」で次のボタン
・キーボードの「Shift」+「Tab」で前のボタンへ戻る
・キーボードの「Ctrl」+「Tab」でトーンカーブポイントの選択
機能としてはこんなところです。どこまで使っていましたか?
次回はトーンカーブの使い方ですので、お楽しみに。
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[連載] 思いつきのショートコラム
「観るポイント」
先日、補助員として技能検定のお手伝いをしてきた。
検定の内容についてはここでは触れませんが、
終わってからの片づけで、意外に勉強になる出来事があった。
暑い日だったので、エアコンが廊下まで行き渡るように
3台の扇風機を回して風を送っていた。大きさはそれぞれ違っている。
そして片付けの時、
扇風機の絵の付いた大きさの違うダンボール箱が3つ。
当然、サイズごとに収まると思っていたが、どうしてもうまく収まらない。
向きが違うのか?
バラして入れるのか?
準備と片付けでは人が違うので誰も知らない。
あーだこーだやっているところへ検定員の人が来て、
「こいつは箱無しだ」と言ってきた。
えっ、箱が3つあるのに・・・
「よく観て。こんなにほこりが付いているじゃない」
・・・・・
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いいもの紹介
「カーボン三脚」
念願のカーボン製の三脚を入手しました。
安いデジタル一眼が軽く買えちゃうくらいなので、迷いましたが・・・
長年使っている三脚はハスキーの4段で、全高約3mのハイボーイ。
伸ばせば天高くそびえ立つ大きなものなのですが、いかんせん重過ぎる。
普段使いでは、いちばん先の段なんて使わないのに
いつもこの重い三脚を担いで出かけていたんです。
車から降ろすときに、肩から外れて車のドアボディーに
ボコッなんて当たったりして、大変だったんですよ。
普段使いにちょうどいいサイズで、軽くてそこそこ丈夫なのが
ほしいなぁって、ここ2年ぐらい思っていたんです。
けして年のせいじゃないですよ。たぶん。
んで、やっと入手したのがカーボン三脚。
2mにちょっと届かないサイズだけど、パイプも太いし
普段の撮影では十分すぎる大きさなのに、重量半分です。
いやぁ、不安なぐらい軽いですね。
カーボンとマグネシウムでできているんだって。
雲台も、もちろんマグネシウムにしました。
軽くなるのがこんなにうれいしなんて、やっぱり年のせい?
┏┏┏ おしらせ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏
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発行人 辻徳 / Photographer
発行所 T+One DESIGN ( 辻写真館 pst.jp )
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Copyright (C) 1997-2008 by Tokuaki Tsuji
Presented by "PhotoStudio TSUJI" Shinmaiko, Chita-city, Aichi
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