122F フォトショップ・ルーム
「トーンカーブのカーブ」 2回にわたってトーンカーブについてやってきましたが、 トーンカーブ自体のカーブって何なのか、基本的な説明が抜けていました。 トーンカーブは、入力とと出力の関係のグラフです。 黒すなわちレベル0をどのレベル値に変換するのか、と言うような 任意のレベル値を、任意のレベル値に変換する値を表したカーブです。 トーンカーブ上のラインにひとつポイントを置き、上へドラッグすると 画像が明るくなるのは感じられると思います。 これは、ポイントを置いたレベル値を明るい方向へ出力を変換した と言うことになります。 ただし、0と255は固定されていますので、 白と黒は保たれたまま、と言うことです。 そして注目する点は、明るさが変わったことにより そのポイントしたレベル値よりも暗い部分の階調が引き伸ばされた事と ポイントしたレベル値よりも明るい部分の階調が圧縮された事です。 要するに、各入力のレベルが変わったことにより 階調が圧縮されたり引き伸ばされたりして、 コントラストがレベルの部分的に変わったと言うことです。 その変化を見やすくしたのがトーンカーブです。 この線が斜め45度になっているレベルの濃度域では コントラストの変化が無く、 カーブを作ることによって濃度の部分的に角度が変わります。 45度よりも立っている部分がコントラストが強くなり 線が45度よりも寝ている部分の濃度域では コントラストが弱くなるのです。 ポイントした部分を上に持ち上げてカーブを作った場合、 カーブの45度になっている濃度域では、明度は変わっても コントラストは処理前のまま保持されます。 暗い部分のカーブは傾きが立っているため、コントラストは向上します。 明るい部分では角度が寝ているため、コントラストは低下します。 では2つのポイントを打って、S字型するとこうなります。 暗い部分のカーブは傾きが寝ているため、コントラストは低くなります。 中間域ではカーブの角度が立っているので、コントラストは高くなります。 明るい部分ではカーブの角度が寝ているため、コントラストは低下します。 その間をつなぐカーブの45度になっている濃度域では、明度は変わっても コントラストは処理前のまま保持されるのはどんな場合でも同じです。