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「トーンカーブの基本操作2」 おおまかな機能紹介が終わりましたので、 今回はトーンカーブ操作の続きで、使い方です。 トーンカーブは、画像の調子を自由に変更できる反面、やりすぎて 画像を壊してしまいかねないツールです。 こまかく動かして色調補正の微妙なトーンを補正したり、 大きく動かせば階調の部分反転や特殊な効果を施すことが出来ます。 この大きく動かせば・・・という件に関しては、特殊効果の域ですので ここでは除外して、写真の色調補正についての基本操作を解説します。 まずは、色という部分を抜きにして、RGBトーンカーブのかたちと効果 についてイメージをつかむ必要があります。 ・真ん中あたりを持ち上げた山型のカーブは、全体的に明るめにするカーブ ・真ん中あたりを下げたカーブのかたちは、全体的に濃い目にするカーブ ・真ん中あたりを固定して、上のほうだけ持ち上げると  明るい部分をより明るくして抜けのよい画像にするカーブ ・真ん中あたりを固定して、下のほうだけ下げると  暗い部分をより暗くして黒の引き締まった画像にするカーブ ・上のほうをより上に、下のほうをより下にしたS字になるカーブは  白を飛ばさず黒をつぶさずにコントラストを強調するかたちのカーブ 要は、元画像の部分的な濃度域だけを選んで変更できるツールなのです。 操作方法は前回解説していますので、簡単に流しますが、 「Ctrl」+「M」もしくは調整レイヤーからトーンカーブを出して、 画像の変更したい濃さの部分や固定したい濃さの部分を 「Ctrl」を押しながらクリックしてポイントをいくつか置いていきます。 ポイントを置き終わったら、 「Ctrl」+「Tab」を何度か押して操作したいポイントを選びます。 矢印キーで上下または左右にポイントを移動させて 色調の変化を見ながら調整します。 ふたたび「Ctrl」+「Tab」を何度か押して 次の操作したいポイントを選び、矢印キーでポイントを移動させて 順次、色調を調整していきます。 濃度の補正が出来たら、色の調整も行います。 R・G・Bのそれぞれの調整したいチャンネルに切り替ます。 画像の変更したい色目の部分を、 今度は「Ctrl」+「Alt」を押しながらクリックして 現在のチャンネルのみにポイントを置いていき、 「Ctrl」+「Tab」でポイントを選んで RGBの濃度と同じように矢印キーで調整を行います。 慣れてきたら、直接トーンカーブにポイントを置いていってもいいですが ポイントを動かす時は丁寧に行ってくださいね。 直接つかんでマウスで動かすと、基準の位置がずれたり やりすぎてしまう傾向があるので、 「Ctrl」+「Tab」でポイントを選んだら、 矢印キーを使って少しずつ操作することをおすすめします。
                
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