122F 特集ルーム
「RAW現像で何をする?」
今回はよく質問のある、どんな時にRAWで撮るかと言うことも含めて
RAW現像って、実際はどんなことをしているのかというお話です。
RAW現像でできることは、マニュアルにも載っているので
そちらを見ればよくわかると思いますが、実際の現場では
本当に使っている使い方ってどんなんなのでしょうか。
まず機能としてRAW現像でできる事は、
露出補正・ホワイトバランス・コントラスト・明度・彩度・シャープネス
・色合い・色空間の指定・色調特性の選択・周辺光量の補正・ひずみ補正
・色収差の補正・ノイズの低減・ビット数の指定・保存形式の指定
などなどいろいろあります。
このうち、僕がDPPを使って現像のたびに操作している部分は、
+-0.67の範囲内で露出補正・色収差・レンズの歪み補正・周辺光量の補正
・ホワイトバランスは微妙に色温度を指定するぐらいです。
自作したピクチャースタイルをカメラに適用しているので
現像時に色を動かすことは少ないです。
他は決まりきった指定のままです。
実際の作業では、RAWで撮影する必要があるものは、
「集合写真」・・・レンズの色収差や周辺光量補正のため
「ロケのポートレート」・・・露出が当たりづらいため
「建築」・・・広角での歪み補正と色収差、周辺光量の補正のため
「スタジオ写真」・・・質感のための微妙な露出補正とノイズの絡み
ま、こんなところです。
キヤノン機の場合は、ピクチャースタイルを作りこんで
撮影を重ねて補正を繰り返しオリジナルのピクチャースタイルを
ある程度熟成させていくと、JPEG撮影のストレスが減るはずなんですがね。
でもなんか、ピクチャースタイルを作りこむほど
露出にはシビアになって来てるような気が。
ただでさえ露出が暴れるデジタル機なので、逆にストレスが・・・

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