121F 特集ルーム

「データをバックアップする」 今回の特集は、コンピュータの不調からデータをバックアップして守る 方法のひとつをご紹介します。 ぼくが今までやってきた中でいちばん有効な方法を教えちゃいますね。 「Windows Server 2003 Resource Kit Tools」 http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=9d467a69-57ff-4ae7-96ee-b18c4790cffd&displaylang=en この機能の一部を使って、別のディスクへフォルダをミラーリングします。 上のツールをダウンロードしてインストールしたら、 そのフォルダを開いてください。 多分「C:\Program Files\Windows Resource Kits\Tools」に入っています。 この中にある「robocopy」と言う名前のファイルを、 「C:\WINDOWS\system32」にコピーしてください。これで準備完了です。 あとはフォルダをミラーリングできるようにバッチを書くだけです。 なぜ「xcopy」ではいけないのか。 xcopyでは、追加保存はできますが、元のデータの位置を変えただけで どんどん同じものがコピーされて同期をとることができません。 元で移動や削除したものは、コピー先でも移動や削除したいのです。 では、バッチを作ってみましょう。 まずはフォルダのメニューバーの「ツール」から「フォルダオプション」で 「表示」を選び、拡張子を表示するように設定してください。 好きな場所を右クリックして「新規作成」から「テキストドキュメント」を 作成してメモ帳などで開きます。 ここに下のような方式でコマンドを書いていくのです。 ROBOCOPY "コピー元のパス" "コピー先のパス" /オプション記号 まず最も簡単なミラーリングのやり方。 例えば、Cドライブ直下の「image」フォルダを Dドライブ直下の「backup」フォルダの中に同期させてコピーする場合 ROBOCOPY "D:\image" "E:\backup\image" /S /MIR と一行だけ書いて保存してください。 保存できたら、拡張子の「.txt」を「.bat」にすれば完了です。 このファイルをダブルクリックすれば、ミラーリングされます。 右側に書く記号の意味は、以下の通りです。 /S・・・サブフォルダもコピーする。(空はコピーしない) /E・・・サブフォルダもコピーする。(空もコピーする) /PURGE・・・元で削除されたファイルやフォルダは削除する /MIR・・・ミラーリングして同期する(/E /PURGE と同じ) /MOV・・・ファイルを、コピーではなく移動する /MOVE・・・ファイル/フォルダを、コピーではなく移動する /IS・・・同じファイルでもコピーする /V・・・コピーしなかったファイルの名前も表示する /NP・・・コピー進行状況を表示しない また、環境変数を使うこともできます。 ROBOCOPY "%UserProfile%\My Documents" "E:\My Documents" /S /V /MIR ロボコピーには、他にもいろんなことが出来るので、 興味のある方は検索して調べてみてね。
                
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