116F 特集ルーム

「集合写真の修整」 4月に入ると気候も良くなり旅行へ出かける機会も多くなります。 学校写真を撮られている方も、観光や旅行でみんなで撮ったりと 集合写真を撮ることも多くなってきますね。 そんな時の注意点を挙げて行きたいと思います。 集合写真でいちばん気になることって何でしょうか? ぼくの個人的な見解ですと、端っこの人が歪んでかわいそう。 これって、レンズがダメなんでしょうか? いろんなレンズを使っても、ワイド側を使わざるを得ないような時は 避けられないような気がします。 昔、GWの6×9カメラで集合写真を撮っている時でも、 キャビネ判や八切サイズ程度にしか引き伸ばさない写真は、 後ろに余裕があるなら少しさがってちょっと小さめに撮っておいて、 プリント時にトリミングしていました。 デジタルカメラを使うようになってからはズームレンズになり、 出来るだけ距離をとってあまりワイド側を使わないような撮影をするように しているのですが、そんなに距離がとれない場合もあります。 やむを得ずワイド端で撮って周辺がひずんた写真はあとで修整します。 まず現像時に、湾曲歪みと周辺光量不足の補正を行っておきます。 周辺の色ずれが強く出るレンズの場合は、色収差も補正しておきます。 現像が終わったら、フォトショップ等で端の人を少し手直しします。 湾曲歪みを直した後でも、極端な広角では端の方は伸びてしまっています。 このあたりかなっていうところから外側を矩形で選択してレイヤーにし、 違和感の無い程度に縮めてやります。 左右とも縮めたら、一人一人を個別にゆがめます。 フィルターのゆがみを使って、斜めに延びている顔を戻してあげます。 ピントのバランスも確認しましょう。 セット品のレンズとかだと、周辺のピントがいまいちのものも 多くありますので、シャープツールで軽くなぞってあげましょう。
                
   次の講座へ     前の講座へ     116Fロビーへ出る